記憶に留まれ感じたこと

サブマリン外部記憶媒体

メーカー勤務のソフト開発者が選ぶおすすめ書籍10選【若手向け】

 

はじめに

私が実務で役に立ったと思えた書籍を10冊に絞って紹介しています。

タイトルに"メーカー勤務のソフト開発者が選ぶ"とありますが、プログラミングやマイコン以外の書籍も紹介しています。
※私の経験により紹介している書籍に偏りがあります

 

 

おすすめ書籍10選

C言語

苦しんで覚えるC言語

プログラミング言語C言語を使っている場合、当然C言語の学習は必須です。
大学で勉強していない、もしくは勉強したけど忘れた、という方は是非C言語の入門書として「苦しんで覚えるC言語」でC言語を学習してください。タイトルからは想像もつかないほど、丁寧に解説されている書籍です。

ポインタについては少し解説が物足りないですが、ポインタ以外の文法については本書籍の学習で網羅できます。

C言語ポインタ完全制覇

「苦しんで覚えるC言語」を読み終わった時に、恐らくポインタは理解できたけど、実際の現場でどう使うのか?疑問に思われる方が多いと思います。
そんな疑問に答えてくれる一冊がこの「C言語ポインタ完全制覇」です。CPUやメモリの動きも交えながら徹底的にポインタの解説がされています。

C言語については「苦しんで覚えるC言語」と「C言語ポインタ完全制覇」を読み込めば、基礎が身に付いたと言ってもいいのではないでしょうか。

マイコン

絵解きマイコンCプログラミング教科書

基板に組み込まれたプログラムを開発するためには、マイコンの基礎知識が必要になります。「絵解きマイコンCプログラミング教科書」で以下のような知識も含め多くのことが学べます。

  • マイコンの基礎知識(CPU、ROM、RAM、IO等)
  • 組込みプログラム開発の流れ
  • ハード制御の基礎(LED制御、ビットフィールド、割込み等)

実際にC-Firstボードが付属しており(C-Firstにはルネサス製RL78/G14マイコンが使用されています)、ハンズオン形式で学べるところも魅力です。

基礎から学ぶ組込みμT-Kernelプログラミング

マイコンの中でも数多く普及しているITRON、その後継のT-Kernelについて学ぶことができます。

「STM32L476 Nucleo-64」というマイコンボードを別途購入する必要がありますが、μT-Kernel 3.0のソースコードGitHubから入手し、ボードへインストールする手順などの環境構築の流れも解説されています。
環境構築後はタスクの起床や排他制御、タスク間通信など、タスク処理の基礎をハンズオン形式で学ぶことができます。

図解で分かるPCアーキテクチャのすべて

メーカーでは組込みソフトを動かすハードウェアとして、パソコンベースのコントローラ(マイコンより高機能)や産業用PCを使うこともあります。そのため、パソコンについてもある程度の知識は必要になります。本書籍ではPCを構成する各ハードウェアについての解説やPC/AT→AT→ATXというマザーボードの歴史についても学ぶことができる1冊になっています。

Microsoft Office

エンジニアのためのWord再入門講座

メーカーで設計書を書くならWordを主に使うことになると思います。Wordは使いにくい印象を持たれている方も多いのですが、基本的な操作をいくつか抑えるだけでグッと使いやすくなります。"スタイル"という機能を使いこなせば段落ごとに美しい文章が書けるようになります。

アウトルック最速仕事術

メーカーに限らず、メールソフトとしてoutlookを使う企業は多いと思います。outlookを使いやすくカスタマイズする実践的な方法が紹介されています。単に使いやすくするだけでなくToDoリストとしてメールを仕分けする方法も紹介されており、とても実務で役に立ちます。この書籍のおかげでメールの返信忘れは0になりました。

マネジメント

人を動かす

とても有名な書籍です。上司、先輩、後輩、仕事で関わる全ての人とのコミュニケーションを学ぶことができると思います。人との関わり、つまりマネジメントに必要な要素もたくさん詰め込まれた一冊になっています。

外注管理

ITシステム開発「契約」の教科書

ソフトウェア開発の一部を外注している企業は多く、また、外注先とトラブルが起きた経験をした方も多いのではないかと思います。そんな方には特におすすめの1冊です。

ソフトウェアを外注する前に、ベンダーと契約を結んでから発注すると思いますが、その契約の際の注意点、請負契約と準委任契約の違い、瑕疵責任や善管注意義務違反といったエンジニアに必須の法律の知識が身に付きます。

パラグラフライティング

論理が伝わる世界標準の「書く技術」

パラグラフライティングという「書く」技術の勉強が海外では当たり前のように行われています。私は学生時代にパラグラフライティングを学ぶ機会はありませんでしたが、本書籍でパラグラフライティングを学ぶことができます。

読み手の脳の働きを意識して、段落(パラグラフ)をどのように構成してドキュメントを作成していくか?この書籍で是非学んでみてください。

さいごに

いかがだったでしょうか?
有名な本も多く、読んだことのある本も多かったかもしれません。

もしまだ読んでいない本があれば、是非手に取って読んでみてください。
きっと役に立つと思います。