記憶に留まれ感じたこと

サブマリン外部記憶媒体

メーカーの開発部門で働くことについて

はじめに

私の社会人経験を元にこの記事を書きます。独断と偏見100%です。

自分の仕事を振り返り、記憶に留めるための忘備録です。

対象読者

メーカーの開発で働いてみたい理系学生や同じメーカーで働く社会人

 

メーカーの開発部門の仕事とは?

まずは何を開発するか決める

開発部門の仕事は商品を開発することです。
メーカーで開発する商品は当然、"売れるもの"である必要があります。
"売れるもの"とは、"お客様にとって価値のあるもの"です。
"お客様にとって価値のあるもの"とは、"困っていることを解決できるもの"です。
"困っていることを解決できるもの"を開発するためには、お客様の仕事を知る必要があります。

しかし残念ながら、開発はお客様と最も遠い関係にある部門です。お客様の元を訪れることもあるのですが、機会はどうしても少なくなってしまいます。

そのため、開発部門は社内の営業部門、技術部門からお客様の情報を得ます。
※技術部門はSIer的な立ち位置をご想像ください

現場の課題解決のために、お客様を訪問した数少ない情報だけでなく、社内からも情報を収集します。営業部門、技術部門の中から数名が代表する担当者として開発部門へ情報提供します。それを元に、商品の設計・提案をします。これがソフトウェア開発における要件定義に相当します。

これがメーカーの開発部門で働く最大の仕事、開発プロジェクトのスタート地点になります。開発プロジェクトがスタートすると、メカ・ハード・ソフトに分かれ、それぞれ開発を進めていきます。

開発中に出現する課題

開発を進めていく中で出てくる課題の種類は大きく2つに分けることができます。

  • 技術的な課題
  • コミュニケーションの課題

技術的な課題は設計を進めていく上で出てくる技術的に実装困難であるという問題です。一方のコミュニケーションの課題とは、社内の営業部門、技術部門とのコミュニケーションの課題です。残念ながら営業部門も技術部門も開発中の商品について、ほとんど興味がないのです。そのため、開発部門へ情報提供していた担当者が変わったり、コスト意識が欠如した追加仕様を要求してくるという問題が発生します。

そのようなコミュニケーションの課題に対して、穏便かつ納得してもらえるように収束させなければなりません。
それを行う能力が、開発部門で働く上で重要視されるコミュニケーション能力であり、社内政治能力です。

メーカーの開発部門に求められる能力とは?

開発部門で求められる能力は"技術力""コミュニケーション能力"です。よく企業が学生に求める能力として、"コミュニケーション能力"が挙げられますが、メーカーの開発部門で働く上でも上記のように"コミュニケーション能力"が必要になります。

"コミュニケーション能力"とは決してウェーイな能力ではなく、論理的思考力相手を思いやる力自制して冷静に判断する力です。

さいごに

こんな仕事にもし興味を持った方がいたら、メーカーでものづくるの仕事に是非携わって、あなたの能力を発揮してください。